美観地区コース(4.6km)


倉敷美観地区

倉敷川沿いには、本瓦葺、白壁、格子窓などの伝統的な様式をもった建物群が立ち並び、それに柳並木が見事に調和して、叙情たっぷり。また、倉敷美観地区には大原美術館をはじめ民藝館、考古館などの文化施設が数多くあり、「文化観光都市くらしき」の中心地となっている。


大原美術館

大原美術館には1930年に設立した日本最初の西洋美術中心の私立美術館。ギリシャ神殿風の本館では、エル・グレコ、モネ、ピカソなどの作品を見ることができる。また、同じチケットで分館、工芸・東洋館にも入館ができ、日本人の洋画、現在活動中の作家の作品、民芸運動に関わる作家の作品、エジプト・オリエント・東アジアの古美術など多岐にわたるコレクションを見ることができる。

 


語らい座 大原本邸(国重要文化財 大原家住宅)

江戸時代末期より建てられ、大原家の代々が暮らした家。約660坪の邸内に延びる石畳には倉が重なり、一面苔むした日本庭園は、賑やかな表通りとは隔絶された風景。大原家の歴史を紹介した楽しめる展示もある。

有隣荘

大原孫三郎が家族で住むために建てた大原家の旧別邸。独特の製法で焼かれた瓦は、見る角度によって緑色に光ることから、地元では「緑御殿」とも呼ばれている。


倉敷考古館

江戸時代の土蔵造り米倉を改装し、昭和25(1950)開館、岡山県を中心とした吉備地方の考古遺物を旧石器時代から中世にいたるまで展示。


倉敷民藝館

昭和24(1949)に江戸時代後期の米倉を改装し、日本で2番目の民芸館として開館。世界各国の暮らしの中で使われる丈夫で美しい品々約1万5千点を収蔵している。


倉敷アイビースクエア

明治22(1889)に建築された倉敷紡績所(現クラボウ)跡で、この地は倉敷代官所跡でもある。昭和49(1974)にホテルをはじめとした複合交流施設に改築され、赤煉瓦にツタの絡んだ建物の作り出すムードが目を引く。


倉敷紡績記念館

倉敷アイビースクエア敷地内にあり、倉敷紡績の明治時代からの史料を年代順に展示。クラボウ創業時の工場だった建物は、貴重な歴史的建造物である。


鶴形山と阿智神社

阿知神社の鎮まる鶴形山は、昔は海中の小島であった。山上には枯山水的石組みや、県指定天然記念物の「阿知の藤」があり、山腹より山麗にかけて、真言宗観龍寺・浄土宗誓願寺などがある。


倉敷市立美術館

丹下健三氏の設計により昭和35(1960)に市役所として竣工した建物を浦辺鎮太郎氏が美術館として改装し、昭和58(1983)に開館した。池田遥邨画伯をはじめとする郷土ゆかりの作品を展示するとともに、貸しギャラリーや美術教室としても利用されている。

倉敷市大山名人記念館

棋界に不世出の名手として知られた大山康晴十五世名人の功績を讃え、関係資料を一般公開するために、平成5(1993)芸文館と共に開館した。