厄神社や箆取神社、日本遺産構成文化財の西爽亭といった史跡で歴史と自然を感じ、倉敷みなと大橋からは高梁川河口の広大な景色を見ることができます。起伏が激しい道のりが多く、歩きがいのあるコースです。
取神社は水島地域西部の連島町(つらじまちょう)大平山の中腹にある神社である。創建年代は不詳であるが、連島は奈良時代には都羅之郷と称し、壬申の乱の頃に神官が神社のあった場所から南に広がる瀬戸内海を眺めていた時、海面に「箆」の神紋が顕れたことから箆取大権現と称したと云われている。 江戸時代初期までは,連島は瀬戸内海に浮かぶ孤島で、都から九州の大宰府を結ぶ海路で重要な位置を占めていたことにより海にまつわる伝承が多い。また連島湊が内陸の集散地として発展すると連島湊を利用する海運業者たちから海上安全の守り神として崇敬を受けて宝暦の頃には連島の総鎮守として信仰を集めた。広い境内の左右にめぐらされた長い廻廊に今でも往時の繁栄を見ることができる。
水島港を利用する貨物輸送の効率化を図ることを目的として、平成29年3月25日に開通した水島港臨港道路は「倉敷みなと大橋」という愛称で親しまれてる。この橋の完成で、国内有数の臨海工場地帯である水島コンビナートから国内外への物流拠点となる玉島地区の国際コンテナターミナルへ、これまでより輸送距離を約2.5km、時間にして約5分を短縮できるようになった。このことにより、物流コストを低減させ、水島地区と玉島地区の間の混雑を緩和させることにも成功した。
戸島とは、乙島の旧称。 島であった戸島山麓の山裾にあった「養父母大明神」という祠がこの神社の始まりとされ、この祠が現在の場所に移され、社殿が建立されたのが約650年前。そして1871年(明治4年)、乙島八幡山の八幡宮を合祀し、「戸島神社」に改称された。
松の木が生い茂る境内の一部は公園になっており、訪れる人々を癒してくれる。境内の中には文豪・徳富蘆花(とくとみ ろか)の歌碑もある。
また秋には、700年の歴史を持ち、毎年数万人ものお客さんがやってきて、大変な賑わいをみせる「乙島まつり」が行われている。奴踊りや獅子舞の後、豪華絢爛な「お船」や、千載楽十数台がお宮入りする様は、県下随一といわれている。
このまつりは、平成4年、倉敷市重要無形民俗文化財に指定された。
玉島市街地から南西方向に位置し、江戸時代後期の禅僧/歌人・良寛が22才から十数年修行した曹洞宗寺院『補陀落山 円通寺』の境内地に開かれた公園。
円通寺の歴史は古く約1200年前、行基菩薩によって星浦観音の霊場が開創され、元禄11年(1698年)徳翁良高禅師によって曹同宗寺院として開山された。
公園内には、本堂・開山堂などの寺院や庭園、子どもたちの喜ぶブランコ・砂場などの遊具もある。桜がたくさん植えられており、開花の時期には桜の名所としてたくさんの花見客が訪れる。また、サツキ・アカメなどの木々が四季を通じて楽しめる行楽地としても知られており、白樺山の頂上からは、玉島の古い町並みや瀬戸内海が見渡すことができる。
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